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人を好きになれないと苦悩した34歳女性
いよいよ幸せを掴み…ご結婚♡後編

​活動5ヶ月で真剣交際へ進んだものの、彼の健康状態についての不安から、交際終了を考えるように。何度デートをしても「好き」という感情は分からない、これまで人を好きになったこともないし性欲もなく営みは避けたい…そんな彼女のご成婚ストーリー、後編です!

​ご成婚ストーリー♡後編

アセクシャル(エイセクシャル)は、セクシャルマイノリティの一種です。

最近「LGBT」は世間に浸透してきましたが、実は続きがあって「LGBTQIA」「LGBTQ+」などと表わされます。

どのような特徴があるかというと、

・他者に対して性的欲求を抱くことが少ない。

・恋愛感情を抱くことはあっても、その相手に性的な感情を持つことはない。

ちょっとややこしいですが、ポイントは「性欲がわかない」という点のようです。

恋愛感情については、抱くタイプ(ロマンティック)と抱かないタイプ(アロマンティック)となり、彼女は「アロマンティック・アセクシャル」に近いのではないかなと。

私も悩みましたが、思い切って伝えてみたところ、

 

彼女は目を丸くして

「まさにそれ、私です!!!」

と、心底納得され、これまで感じていた違和感の正体が分かったようでした。

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これまでにわかに生きづらさを抱え、

「異性を好きになるという感情が分からない」

「夜の営みは苦痛、できればしたくない」(でも子どもはほしい)

好きという感覚が分からないので、条件だけで結婚相手を選び

そしてその選択を全てお母さまに委ねていました。

​加えて気付いたもう一つの問題は、お互いが共依存であるということ。


彼女はお見合い相手を全て母親に見せて反応を確認、

真剣交際の彼も

「ママがいいって言ってるから付き合う」


そして病気のことが発覚してからは

「ママがだめって言うから別れる」

結婚相手のことを、何一つ自分で決められず、

その判断を全て母親に委ねていたのでした。

それから、彼女から

「自分はアセクシャルかもしれない、

性欲がないため営みはつらい」とお伝え。

 

親御さまへのご挨拶はクリアした彼も、

このカミングアウトには動揺を隠しきれず…

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アセクシャルな女性が、子どもを望むのはどうなのか?

彼にとってはそれが一番の気がかりだったようです。

ふたりにとっての「幸せ」とは、なんなのか…

この問題はどこまでいっても平行線

結局は彼の方から、交際終了の申し出がありました。

彼女はあまり落ち込んだ様子がなく、

これでよかったと受け止めていましたが、

お別れをお母さまに伝えたときの反応があまりにドライだったとのこと。

「こんな結果になったのも、あなたが悪いのよ」

そんな風に突き放され、今回の一件を通して初めて、

母親との関係を客観的に見つめ直すことができたようです。

そして、自覚はなかったものの、こんなにも母親に依存して、

人生の選択を親任せにしていることに、ようやく気付きました。

「好き」という感情がない、性欲もないという自分のセクシャルマイノリティ。

それゆえに、恋愛においては全て母親の言いなりになってしまう依存心。

この辛い経験を通して、

初めて自分自身に真剣に向き合うことができたのです。

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一皮むけた彼女は、立ち止まる間もなくすぐに活動再開!

すると不思議なことに、お別れからほどなくして、運命のお相手と出会いました。

 

彼の話をする彼女の様子は、これまでと明らかに違いました。​

「一緒にいてすごい楽!」

しかも彼はセクシャルマイノリティに知見があり、

アセクシャルな彼女のことを理解しているというのです!!

そこからは、文字通りトントン拍子、

出会ってから1年の記念日にプロポーズをされました。

お写真は、ご成婚お祝いのため、新居におじゃましたときのものです。

プロポーズの日と、お二人の名前を刻んだペアグラスをお渡ししました。

一度は真剣交際が破談になったものの、

婚活を通して、自分自身に目を背けず向き合い、

またお母さまとの関係性も見直すことができたその先に、

すてきなご縁が待っていました。

どんな人にも、パズルのピースのように

ぴったりのお相手が、絶対にいる!!と確信♡

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最後に…

 

多様性のこの時代、結婚の形は本当に人それぞれだと思います。

彼女は「恋愛感情がない」のであって「愛がない」わけではありません。

誰より友だち想いで、まわりの人に対する愛のある女性です。

彼との関係は「友情結婚」に近いのかなと思います。

一緒にいて楽で、お互いが自然体でいられる。

恋愛感情とは違うけれど、お互いを大切だと思う気持ちは人一倍です。

こじらせの日々は辛かったけど…!

よく夜中まで長電話して、そのたびに気持ちを立て直して、

「絶対に結婚する!」という決意と

逃げることなく自分と、そしてお母さまと、真摯に向き合った結果、

多くの困難を乗り越えられたんだと思います。

すてきな旦那さまとご縁があって、本当によかった!!

​末永くお幸せに♡♡

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