2023/10/27
ブログ100日チャレンジ #27
ご乗車ありがとうございます、婚活列車のあいかです。
元バスガイドが1年以内のご成婚をポジティブにご案内♡
極端なまでに自分を追い詰めてしまう女性会員さん。
いよいよ食べることも寝ることもままならない状態となり、
ご家族の勧めで病院へ向かい、そこで告げられたことは…
診察を受けられたというので、後日彼女とお会いすることにしました。
結果を彼女に尋ねると、
「先生からは、私自身の性格によるものだと言われました。
病気ではないみたいなので、病名はついていないんです。
でも安定剤と睡眠薬をもらったので、夜は眠れるようになりました。」
とのこと。
あまりに弱っていく様子だったので、
もしかしたらうつ病になっちゃったのかな…
と心配していたのですが、そうではないようでした。
彼女の性格というのは、人一倍責任感と目的達成意欲が強く、負けず嫌い。
決めたことは必ず守る!絶対に達成する!!
というのは素晴らしいことですが、
やらなければという想い…
想いという優しいものではなく、それは呪縛。
「やらなければ!」という呪縛が、自分自身を苦しめていたのです。
もともと強迫観念が強い性格でしたが、
「仕事の評価」「婚活のスタート」
これが重なったことにより、彼女の切迫感は倍増することになります。
日頃は倒れるまで仕事をして、休日はめいっぱい婚活の予定を詰め込む。
「休む」という予定は、彼女の中にはありませんでした。
実際、仕事を頑張りすぎて倒れて搬送されたことがあるようですが、
「倒れたんですけど、死ななかったんですよ!
だから大丈夫。私、死なないのでまだまだ頑張れます!」
と、あっけらかんに話す彼女…
彼女にとって死というものは、とても遠くにあるもののようでした。
ちなみに私のまわりには、20代で突然死した同級生、
近所では若くして病に伏した人、
親戚や町内では自ら命を絶った人などが多くいたため、
死をすぐ隣に感じて生きてきた感覚があります。
ですが、彼女にはそれが全くない。
自分は死なない!と本気で思っているけれど、
私が何か言ったからと言って彼女に響くか分からない。
その日、私はただただ彼女の話を聞き、
「あまり無理しないでくださいね。」
としか言えませんでした。
それからは、時折LINEで相談がくるのでお返事をして様子見。
翌月もお会いできればと思いましたが、
かなり落ちている状況のようだったので、
2ヶ月後にまたお会いすることとなりました。
そこで会った彼女は、前にも増してほっそりしているような…
聞くと、4㎏も痩せてしまったとのこと。
眠れず食べられず、辛い日々が続いていたそうなのですが、
前に会った時よりも表情がやわらかで、肩の力が抜けているような気がしました。
これまで調子が悪かったと言うので、
どんな状況だったかと尋ねると、
彼女はぽつりぽつりと話し始めました。
「この1ヶ月は本当にどん底で、薬の量も増えました。
自分の中の『やらなきゃ』という気持ちが強すぎてしまって…
仕事も婚活も、自分で決めたことができない自分なんて、
もう消えたい、
こんな私は消えなきゃだめだ、
そんな風にまで思ってしまったんです。
芸能人が自ら命を絶ったニュースを見たら、
私はこんなに辛いのに、できないのに、
ドロップアウトしたこの人はずるいって思って。
本当に、死の淵に立たされていたように思います。
でも、ふと思ったんです。
なんで自分はこんなに辛いんだろう。
なんでこんなに『やらなきゃ』って思ってるんだろう。
消えたいのにできない、
今日も生きていかなきゃならない。
だから、生きていくために、
なんで自分がこんなに苦しいのかを
考え始めるようになったんです。
それから、手帳に自分の体調や思考を書き出すようにしました。
そしたら、残業が続くと食べられなくなるんだなとか、
メンタルが落ちても4~5日すると回復するから
それまでは辛抱しようとか、
自分のサイクルが分かるようになってきたんです。
そこからふっと気持ちが楽になって…
仕事の評価も結婚も、
自分一人じゃどうにもならないことなのに、
決めた目標は倒れてでもやり遂げなきゃならないって。
自分で自分を雁字搦めにしてたから苦しかったんだって、
ようやく気付けました。
今では、自分のできる範囲で取り組もう、
仕事の評価も、いい評価だったらいいな~とか、
結婚だっていつかできたらいいな~、
と思えるようになったんです。
私、今まで自分は死なないんだって思ってましたけど、
一度どん底まで落ちて、あ、死ぬかもしれないんだって
気付いたことで、考え方を変えることができました!」
彼女の、絶望ともいえるような日々。
そんな中、自分を客観視して原因を見つけ、
考え方を変えられたという今。
笑顔を交えながら、包み隠さずお話してくださいました。
どんなに辛かっただろうと想像すると…
今にも涙がこぼれそうでした。
もしかすると彼女は自己肯定感が低くて、
そのため自分の評価を他者に委ねていたんだと思います。
人の考え方は、これまで生きてきた心のクセでもあり、
簡単に変わるものではありません。
ましてや言葉は木の葉の如く軽く、
誰かに言われたからといって
考えを変えることは容易ではないと感じます。
本当に辛い日々だったと思いますが、
この絶望は大きな気付きをもたらしたようです。
きっと、彼女の未来は今よりもずっと、
生きやすいものになるはず。
先々月お会いした時と考え方が180度変わっていて
本当に驚いたのですが、人が変わる力はすごい…!
自分の評価、自分の価値は、自分が決める!
今日を生きた自分に、花まるをあげていいんです。
元気になってくれて本当によかった!
次はまた来月かな。
きっとまたふわりと変化する、
来月の彼女とお話できることが楽しみです。
\心にコウペンちゃんを/
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